オーストリアの首都ウィーン。
音楽やカフェの街として有名ですが、地図好きとしては世界でも珍しい「地球儀博物館」も外せません。
2020年の年明けに実際に訪れたので、その時の様子を今回はご紹介したいと思います!
地球儀博物館とは
まずは地球儀博物館がどんなものか簡単にご説明しますね。
地球儀博物館はオーストリア国立図書館の施設の一部で、記事のタイトルでも触れたように250以上の地球儀を展示しています。
地球儀のほか、天球儀や月球儀なども展示しており、正確にはそれらを合わせて250以上ですね。
住所や入場料などの概要を以下まとめておきます。
住所: Palais Mollard Herrengasse 9 1010 Vienna 営業時間: 10月〜5月:火、水、金〜日 10~18時、木 10~21時(月曜休館) 6月〜9月:月〜水、金〜日 10~18時、木 10~21時
大人…€5 学生…€4 シニア…€4.5 (チケットは地球儀博物館、パピルス博物館、エスペラント博物館の共通券) ※その他割引などあり、詳しくはこちらからご確認ください
博物館の中へ!
建物の前はこんな感じです!
写真ではわかりづらいですが、実際歩いていても入り口が小さいので少しわかりにくいです…笑
受付は1階ですが、展示自体は階段を上がった先の2階にあります。
入るとこんな感じ。四つくらいの部屋に分けて展示がされています。
以下私が個人的に気になった地球儀をいくつか紹介します。
こちらはオランダの地図製作者ウィレム・ブラウによる地球儀です。(17世紀初頭)
ウィレム・ブラウは17世紀オランダの最も有名な地図製作者の一人で、彼の地図は同時代のオランダの画家フェルメールの絵画にも描かれています。
フェルメールと地図の関係については、以下の記事で解説していますので是非ご覧ください。
絵画内の地球儀や天球儀の説明もありますよ。
また、息子のヨアン・ブラウが出版した「大地図帳(Atlas Maior)」も非常に有名ですね。
こちらも同じくブラウ作の天球儀です。
個人的に一番気に入ったのが上の画像の地球儀です。
地球儀が小さくて可愛らしいのも魅力的ですが、何よりの特徴は(ボケていますが)後ろに写っている紙です。
これは各地域の住民の様子を描いたものです。
地理的情報に加えてそこでの暮らしの様子も窺えるという点が非常に興味深いです。
他にも月球儀や変わった形の地球儀などバラエティ豊かな展示が楽しめます。
まとめ
以上、簡単にではありましたが地球儀博物館の紹介になります。
様々な年代の地球儀・天球儀・月球儀など250点以上が展示されていますが、ここまで多くのものを一度に見られるのは世界でここだけです。
1時間もあればじっくり見られると思いますので(ザッと見るだけならもっと短くても大丈夫です)、地図や地球儀に関心がある方はウィーンに来た際は是非訪れてみてはいかがでしょうか。
また、以下の記事ではそれぞれ世界・日本における地球儀の歴史を解説していますので、こちらも合わせてどうぞ!
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