企画展レポート「江戸から東京へ-地図にみる都市の歴史」(東洋文庫ミュージアム) 展示品も一部紹介!

               

新型コロナウイルスの影響で休館していた東洋文庫ミュージアムが6月2日から営業再開しました。
営業再開と同時に始まったのが、企画展「江戸から東京へ-地図にみる都市の歴史」です。

早速展示を見てきたので、今回はその様子や展示品などを紹介します!

 

企画展概要

企画展「江戸から東京へ-地図にみる都市の歴史」は、東京都文京区にある東洋文庫ミュージアムで現在開催されている企画展です。

会期は2021年6月2日(水)〜2021年9月26日(日)となっています。
開館時間は短縮されており、10:00〜17:00(入館は16:30まで)です。

入場料は以下の通りです。

一般 900円、65歳以上 800円、大学生 700円、中・高校生 600円、小学生 290円

なお、こちらから前売り入館券を買えば一般の方は通常より100円安く入館することが可能です。

 

本企画展はタイトルの通り、東京(江戸)の古地図に関する展示となっています。
詳しい内容は以下に引用したホームページの紹介文を読んでいただければと思います。

世界有数の大都市である東京は、1868年に「江戸」から「東京」へと改称し、明治時代以降、都市の範囲も街並みも変化していきました。さかのぼれば、1603年の開府から約250年の間にも、江戸の町は拡張と整備を経て変容し、時代ごとの特徴が見られます。 本展では、東洋文庫が所蔵する古地図をはじめ、地誌、ガイドブックなどの関係資料にスポットをあて、古代・中世から近世に至る幅広い時間軸で、各時代の地図の特徴、都市としての変化、そして人々の営みの変遷をたどります。 「首都・東京」の歴史を振り返る地図散策へとでかけましょう!

出典:展示 – 東洋文庫ミュージアム INFO

 

なお、東洋文庫ミュージアムにおける地図に関する企画展は、2015年の「大地図展―フェルメールも描いたブラウの世界地図」、2018年の「大♡地図展―古地図と浮世絵」に続く3回目となります。

 

現地で展示会の図録が販売されているほか、『地図中心』という月刊誌の5月号で本企画展が取り上げられているので、予習していくとより楽しめるかもしれませんね。

 

展示品紹介

東洋文庫ミュージアムは写真撮影が許可されているので(フラッシュの使用は禁止)、実際の展示品の写真とともに展示の流れを大まかに紹介していきたいと思います。

 

東洋文庫ミュージアム1

建物の外観はこんな感じ。なお、紅葉が有名な六義園がすぐ近くにあります。

展示室の中に入るとオリエントホールというホールでの展示があります。
ここでは企画展とは別のテーマで展示されているようで、今は「古今東西の地震の記録」というテーマでした。

東洋文庫ミュージアム2

ホールの隅には地球儀がありました。

東洋文庫ミュージアム3

 

階段を登ると目に入ってくるのが、東洋文庫ミュージアムの代名詞とも言えるモリソン書庫。
大量の本が一面に並んでいる様子は圧巻です。

東洋文庫ミュージアム5

 

モリソン書庫を過ぎるといよいよ企画展が始まります。

東洋文庫ミュージアム4

まずは江戸時代以前の江戸に関する展示です。

以下の地図は「長禄ちょうろく江戸図」というもので、長禄年間(1457年〜1460年)頃の江戸を描いた絵図です。
なお、展示品はおそらく江戸時代末期頃の書写だそうです。

東洋文庫ミュージアム6

 

続いて江戸時代初期の地図です。
こちらは「慶長年中江戸図」という地図です。こちらも書写で1840年頃のものですが、1607年〜1608年(慶長12年〜13年)の江戸城の内郭を描いています。

東洋文庫ミュージアム7

こちらの「武州豊嶋郡江戸図」は1632年(寛永9年)に原図が出版されたもので、先程の慶長年中江戸図よりも広域を描いています。この原図は最古の刊行地図とされているようです。

東洋文庫ミュージアム8

 

続いて展示は、明暦の大火(1657年発生、江戸の約6割が焼失し、10万人以上の死者が出た)を契機に変化する江戸の様子を描いた地図を紹介するフェーズに移ります。

こちらの地図は「新板武州江戸之図」(1664年・寛文4年)で、明暦の大火後に復興された江戸の町並みが描かれています。

東洋文庫ミュージアム9

「新板江戸大絵図」1図と「新板江戸外絵図」4図の計5図から成る「寛文五枚図」のうち、「浅草、下谷、上野、谷中、湯島、本郷、小石川、駒込、染井迄」が展示されていました。
寛文五枚図は明暦の大火後に幕府の測量地図に基づいて作られたもので、非常に正確性の高いものでした。

東洋文庫ミュージアム10

17世紀後半以降、拡大していく江戸を描いた地図の1つとして「府郷御江戸絵図」(1857年・安政4年改正)が展示されていました。
こちらの地図には村や寺社仏閣などが詳細に書かれており、江戸近郊への観光が活発になっていったことが伺えます。

東洋文庫ミュージアム11

 

明治時代に作られた外国人向けの地図の展示もいくつかありました。
「New Map of Tokio」と題されたこちらの地図には築地の外国人居留地が左下に描かれているほか、鉄道も見られます。

東洋文庫ミュージアム12

 

展示の最後に、地域別に別れた「江戸切絵図」が5点展示されていました。
比較的縮尺の大きい地図なので地名も見やすく、現代の東京と比較してみるのも面白いですよ。

東洋文庫ミュージアム13

東洋文庫ミュージアム14

 

 

まとめ

江戸時代を中心に東京の様々な古地図を一度に見られて、なかなか興味深い展示会でした。

町の変化を実感したり、今の街並みと比較したり、当時の様子に思いを馳せたりと様々な楽しみ方ができると思うので、地図好きな方はぜひ足を運んでみてください!

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