『大日本沿海輿地全図』(通称「伊能図」)を作成し、日本の地図製作の進歩に大きく貢献した伊能忠敬。
そんな彼のゆかりの地である千葉県香取市佐原には、伊能忠敬にまつわるスポットが多く存在しています。
この記事では、佐原の伊能忠敬にまつわる場所を紹介していきます!
佐原の概要
まずは佐原について簡単に紹介します。
千葉県香取市にある佐原は「北総の小江戸」とも呼ばれる水郷の町です。
市街地を流れる小野川沿いを中心に江戸時代の趣を残した歴史ある町並みが広がっており、観光地としても人気があります。
伊能忠敬と佐原
佐原は伊能忠敬(1745〜1818年)が17歳で伊能家に婿入りしてから、暦学の勉強のために江戸に移るまでの約30年間を過ごした場所です。
そのため彼が住んでいた「伊能忠敬旧宅」をはじめ、伊能忠敬記念館や銅像など、彼にまつわるスポットが数多く存在するのです。
佐原の伊能忠敬にまつわるスポット
伊能忠敬記念館
観光スポットでもある樋橋(ジャージャー橋)の近くには伊能忠敬記念館があります。
伊能忠敬記念館は伊能忠敬による地図のほか、彼にまつわる測量器具や文書類などを所蔵しており、それらは「伊能忠敬関係資料」として国宝にも指定されています。
記念館では常設展示と特別展に分かれています。
前者では以下の展示が行われており、伊能忠敬の生涯や彼の製作した伊能図への理解を深めることができます。
- 測量開始までの半生
- 全国測量の行程
- 伊能図の紹介
特別展では 2か月ごとに「伊能忠敬関係資料」の一部を入れ替えで展示したり、テーマに沿った展示が行われています。
特別展の内容および予定はこちらから確認できます。

私が訪れた時は「伊能図の再生」という特別展をやっていました。伊能図の修理事業に関する展示です。
伊能忠敬旧宅
小野川を挟んで、伊能忠敬記念館の対岸に位置する邸宅で、伊能忠敬が17歳から49歳まで過ごしたのが「伊能忠敬旧宅」です。
主屋や土蔵が残されているほか、商家であった伊能家の店舗跡もあります。
店舗と正門は忠敬が婿養子になる前から建っており、なんと築200年以上にもなるとのこと。
伊能忠敬像
佐原には伊能忠敬の像が4つ建てられています。
それぞれの場所は以下です。
- 佐原公園(銅像)
- 伊能忠敬記念館の裏(石像)
- 伊能忠敬旧宅の庭(銅像)
- 佐原駅前(銅像)
中でも、佐原公園にある銅像は忠敬の没後100年を記念して1919年に建てられたものです。
観光地の中心からは外れてしまいますが、時間があればぜひ足を運んでみてください。

佐原公園の伊能忠敬銅像
最後に
今回は佐原にある伊能忠敬ゆかりのスポットを紹介しました。
訪れた際は、歴史的な町並みとともに、彼の人生や功績へ想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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